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行事の報告

令和3年11月 御嶽山お礼参り

霜月も半ばを過ぎてから、波切不動寺の住職と行者が、木曽の御嶽山へ向かいました。
波切不動寺では、その年の節目節目に信仰の山、御嶽山に足を運びます。

このたびは、信者さんの代参「代理参拝」を引き受けて、御嶽山に行ってまいりました。

中央自動車道から下道を走って御嶽山に着くと
まず普寛行者さんが、お住まいになっていたところに訪問しました。
そこには井戸があり、釣瓶で水を汲んでまいりました。

▶令和2年の御嶽山お礼参りと普寛行者さんについてはこちらをご覧ください。

御嶽山1
御嶽山2
御嶽山3

住職の談

岩屋 (洞窟) のお不動さまの前で、われわれに代参を頼んだ信者のお名前を読み上げて2時間くらいをかけ、般若心経を唱えていました。
ところが、お経をあげているとだんだん具合が悪くなってまいりました。
お腹も背中も頭も痛い。

体の不調が治らないまま、次の日も岩屋に籠ってお経をあげていると、
以前にまして、膀胱炎にも似た残尿感を伴う下腹部の痛みがひどくなり、やっとの思いで岩場を降りて帰りの車に乗り込みました。

不思議なことに帰路につくはずが「善光寺に行かないと」と、突然「善光寺詣」の必然性を感じたのです。
急遽、善光寺へ行く先を変えて向かうことに。ただし体の痛み、とくに下腹部の激痛はひどくなるばかりでした。
それが善光寺の山門をくぐり、お参りをしたところ、先ほどまでの痛みがピタっと治まったのです。

それから皆さんの願意を一枚ずつ確認したところ
「前立腺がん」の願主が3人いらっしゃいました。下腹部の痛みの原因は、これだったのです。

なぜ善光寺に行かなければならなかったのでしょうか。
それは代参を頼んだ皆さんの先祖が、われわれについてきたからです。
先祖さんたちがうれしくて、でも厳しい寒さの御嶽山においてかれるのは困るので、「安らぎ」を得られる善光寺に案内したのです。

御嶽山は修行をするお山で、供養をする場所ではないのです。
一方の善光寺は供養のお寺です。さまざまな宗派の方々が信州の善光寺を目指してお参りにいらっしゃいます。
「遠くとも一度は詣れ善光寺」といわれるほど、古くから極楽往生の叶う「心の拠り所」として広い信仰を得ています。
今回の御嶽山参りで皆さんの先祖さんは、すごく成仏したんだと考えています。

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