法螺貝練習会

鎰廣 弘道師について

真言宗醍醐派歓喜講々元
一等法吹螺師
石鎚立螺之会
立螺法特任講師

鎰広弘道先生

「鎰廣 弘道師」及び「師の練習会」について、ご案内・ご紹介文を頂きましたのでここに掲載いたします。

※原則的には頂いた原文のまま掲載しておりますが、一部常用漢字での表記、リンクの追加など変更いたしました。何卒ご了承の程、よろしくお願いいたします。

私がはじめて法螺貝練習会に参加したのは2009年の12月でした。

参加するきっかけは、その2年ほど前に某オークションで落札した法螺貝でした。落札した法螺貝が手元に届いたまでは良かったのですが、小学校の音楽の授業で習ったリコーダーのようにフッと吹けばピッと音が鳴ると思っていた私は無常にもプープー吹いても音が鳴りませんでした。

私は落札した法螺貝が床の間の飾り物になるのはもったいないと思いましたので、何とかインターネットで法螺貝の練習会はないかと調べていたらこのHPにたどりつきました。これが鎰広先生に指導してもらうきっかけです。

はじめて法螺貝練習会に参加しての印象は、とにかく先生の貝はとても響くということでした。 どのように響くかといいますと、机や椅子はもちろん、自分の法螺貝が仲間に出会ってうれしいといったように振動したのです。

この振動する体験は私にとって衝撃の体験でした。自分もそのような法螺貝を吹いてみたいと思い、2010年念願かなって手に入れることができました。

新しい法螺貝で練習している時、こんな不思議なことがありました。甲音(高い音)の練習をしている時、遠くにいる鳥や犬が反応するのです。特に雉や鶯が反応してくれた時はとてもうれしかったことを覚えています。

いつも祖母は私の練習するへたな法螺貝の音を聞いてくれています。新しい法螺貝が来たとき祖母は「いつもの音と違うけどどうしたんだい?」と聞かれ、私は「どのように音が違うの?」と聞き返しました。祖母は「今日の音はなんだかありがたいねぇ~」と言ってくれたのでした。

その時はじめて「実は鎰廣先生から法螺貝を買ったんだよ」と質問に答えました。残念ながら法螺貝を吹いている私はどのように音が響いているのかわかりませんが、祖母にはありがたく聞こえたようです。

確かに先生の法螺貝からは地響きのような音、甲音は頭からスッと抜けるようなすばらしい音が。私も先生の音に近づけるよう亀の歩みより遅いかもしれませんが、身近にいる鳥や犬など動物の反応を楽しみながら吹いていきたいと思います。

福島県 M.M

鎰廣先生の法螺貝練習会に初めて参加させて頂いたのは、思い起こせば今から6年ほど前だったと思います。

その頃、初めて大峰山の奥駆修行をさせていただいた事もあり、「法螺貝を吹けるようになりたい!」と思うようになりました。そこで本格的に法螺貝を教えていただけるところはないかと探していたところ、鎰廣先生の練習会があることを知り、参加させて頂けることとなりました。

初めてお会いした先生は、なんとも気さくな方で、参加者を一人ひとり優しく丁寧にご指導され、私もまったくの初心でしたが、参加者それぞれが帰るまでにはきちんと音が出るようになったのは驚きでした。

さらに驚いたのは、先生の貝の音色でした!音はまさに地を震わさんばかりの迫力ある音色。甲音は天に尽き抜けるような清々しい音色。さらに揺りは下り藤の如く情緒あふれる音色・・・。今まで聞いてきた貝の音色とは一線を画した先生の立螺に、思わず聞きほれてしまったのを覚えています。

諸事情によりその後は練習会に参加できず、自己流で練習を重ねて来ましたが、やはり上達は難しく、また自己流で悪い癖がついてしまい、困っていたところ、こちらのホームページを拝見し、また昨年より練習会に参加させていただくことが叶いました。

昨年は何回か練習会に参加させて頂きましたが、やはり先生にご指導いただくと違います。貝の音色はまだまだ先生には及びませんが、先生に良くない点を指摘していただいたお陰で、いまではしっかりと貝が吹けるようになりました。

また、先生に法螺貝の吹き口の付け替えをお願いした事で、貝本来の音が出るようになりました。先生は法螺貝作製のエキスパートでもあり、先生所有の貝を見せていただくと、そのすばらしさには感動を覚えます。私も一丁作製をお願いしたいと思っているところですが、ご覧になりたい方は「法螺貝の写真」をご参考になさってください。

これからも、練習会に参加させて頂き、少しでも先生の立螺に近づけるように精進したいと思っています。先生には本当に感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。

合掌
東京都 鬼頭

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